白斑問題 ロドデノール

ロドテノールには、メラニンが生成されるメラノサイト内で作用することで、高いメラニン生成抑制効果を発揮する美白成分として2008年にカネボウが医薬部外品有効成分として厚生労働省の認可を取得した成分です。ロドテノールには、チロシナーゼ酵素の活性を阻害する効果や、チロシナーゼたんぱく質の分解を促進する効果の他に、チロシナーゼ関連酵素に作用し、シミを減少させるといった効果があります。しかしロドテノールには、シミを予防する効果はあってもできてしまったシミを還元する働きがありません。
使用されていた原料は、白樺エキスという触れ込みでしたが、実際には抽出液に水素を添加した合成物質でした。そして、ロドテノールが配合された美白化粧品を使用した人の肌がまだらに白くなる白斑が生じた問題が起きました。ロドテノールが、酵素と反応して色素細胞に毒性を及ぼすということをカネボウの研究員がまとめています。白斑が何故できるかについては、これまで分かっていませんでしたが、その毒性のために色素細胞が減ったり、死んだりしたことが原因という可能性が浮上しました。当時、カネボウでは、ロドテノールを配合した美白化粧品を54種類も販売していました。

 

一般的な白斑は、皮膚の色がまだらに抜け落ち、白い斑点状のものが現れる皮膚病です。それ以外の痒みや痛みなどの症状はなく、健康上の問題もありません。また、感染するといったこともありません。症状は、数か所に白斑が出るタイプと、神経の通り道に沿って広がるタイプそして、全身のあちらこちらに広がるタイプに大別されます。しかし、ロドテノールによる白斑の場合は、初期症状として痒みや赤みを感じるケースが多いとされています。そのご、白い点状のものが現れて範囲が広がっていくといった特徴があります。初期の痒みや赤みは、メラニンが作られなくなってしまったことで、紫外線を浴びた際に紫外線の刺激に対して弱くなってしまったことが原因と言われています。また、ロドテノール配合の化粧品を顔や手にしか使用していないのに、首に多く白斑の症状が現れるというのも特徴の一つです。あとは、手や指、頬や目周辺、フェイスラインに白斑の症状が現れるそうです。

 

ロドテノールが原因の白斑は、ロドテノールが配合された化粧品の使用を中止することで、症状が緩和されます。しかし、個人差があり、症状が完全に完治したという訳ではありません、治療方法は、いくつかあります。まず、ステロイドや活性型ビタミンD3軟膏を使用すると、皮膚の免疫機能が正常になって白斑を小さくしたりする効果があるとされています。それから、ビタミンCやトラネキサム酸、抗アレルギー剤などの内服液を服用して体の内側から改善していく方法や、ナローバンドUVB療法といって、紫外線治療によってメラノサイトを活性化し、皮膚が持っている本来の機能を取り戻させる治療法があります。
治療は、即効性があるものではなく、根気よく続ける必要があります。治療期間は、半年から1年ほどかかり、週に複数回通うなど集中して行う必要があります。顔にできた白斑の治療は、これ以上悪化したら怖いとう思いから、手の白斑の治療から始める方が多いようです。しかし、顔の皮膚は薄く新陳代謝が早いため、顔にできた白斑の方が治療成果が出やすいという結果も出ています。